【小言】労働者代表との話し合いが大変だった話

会社のあれこれ

こんにちは!今日は人事も担当している私の小言日記です(笑)

このたび、会社で新しく「作業手当」を導入しようという話になりました。

背景としては、現場で人が嫌がる(3K)仕事を頑張っている社員をきちんと評価し、報われる制度を作りたいという経営陣の意向があったからです。

社内会議でも「社員が喜ぶなら導入しよう!」という方向性になったので、労働者代表からも意見をもらうということになりました。

話し合いには、従業員代表、副代表2名、総務人事部長、そして私(人事担当者)が同席しました。正直、スムーズに進むだろうと思っていたのですが……まぁ大変でしたというお話です。


そもそも「従業員代表」って何?

ここで少し寄り道して、「従業員代表」について簡単に説明します。

従業員代表とは、労働者の代表として、会社と労働条件などについて話し合いをする役割を持つ人のことです。労働基準法などで義務付けられている「労使協定」を結ぶ際には、この従業員代表が必要になります。

代表を選ぶ方法は、基本的に全社員に公平な機会を与えた上で選出されます。(私の会社でも他薦で立候補してくれた3名について、「ふさわしくないと思う人は❌をつけてください」の投票制にし、3人とも選出されました。)

従業員代表だからといって全員が「交渉のプロ」というわけではありません。会社への不満を代弁しやすい立場にあるため、話し合いが感情的になってしまうこともあります。


話し合い開始! そして衝撃の展開……

さて、いざ話し合いが始まると、最初に出てきた意見がこれ。

「俺は手当もなく頑張ってきたのに、今担当している人だけズルくないか?」

内心、「え、そこなの!?」と驚きました。もちろん、過去に頑張ってこられたことを否定するつもりは全くありません。ただ、この手当の目的は「現場で頑張っている社員を応援すること」。

過去を振り返ることではなく、今後の働きやすさを考えたものなのです。

しかし、代表の立場からすれば、「これまで報われなかった自分」をどうしても基準にしてしまう気持ちも分からなくはありません。

言いたくなる気持ちもわかるのですが、自分本位だなぁ〜と同席した担当者として、労働者代表たちの発言に残念に思ってしまいました。


従業員代表から不満をぶつけられた話し合いの結果

議論は紆余曲折を経て、最終的には「作業手当導入」で話がまとまりました。

話し合いが20分、あとは会社への不満が40分ってところでしょうか・・・(従業員代表よりも平社員の私は、「ただの担当者がこんなところいて良いのかな」って打ち合わせ中ずっと思っていましたw)

ただ、この経験を通じて学んだのは、「従業員代表」との話し合いは論理だけでは解決しないことがあるということですね。特に、感情的な反発が絡むと、制度の正当性をどう説明しても納得してもらうのに時間がかかるなぁ〜と実感しました。。。


従業員代表との話し合いを通じた学びと反省

今回の話し合いで感じたのは、「何のための制度なのか」を最初からもっと明確に伝える重要性です。

たとえば、最初「人が嫌がる3Kの仕事を頑張ってやってくれている社員を報いるための制度であり、過去の頑張りを否定するものではない」という点を丁寧に説明しておけば、もう少しスムーズに進んだかもしれません。

また、従業員代表の選出時にも、こうした役割についての事前教育や情報共有があれば、話し合いが建設的になるのではないかと感じました。


最後に

「従業員代表との話し合い」と聞くと一見堅いイメージですが、実際にはこうした感情的な部分も多く絡みます。

従業員代表と対話する総務人事部長を見て、「大変やなぁ〜」と思いつつ、私はこういった感じで管理職の大変さを近くでみているので、自分は管理職にはなりたくないなぁと改めて感じたのでした(笑)

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